HSPの私は、その家族にも同じような気質をもつ人がいるので、「どのような対応をとったらお互いに過ごしやすいか?」をよく考えることがあります。
そして、いつも引っかかるのが、「あんなに楽しそうだったのに、どうして数時間たったら落ち込むの?」という現象…
せっかく楽しめたのに、そうでなかった時より、結果的に気分が下がってしまうという、この上下の差は、理解しがたいものがあります。
ですが、ようやくそんな場面をなんども繰り返すのを見てきて、この記事でこれから書く結論に至りました!
以下で、気分の上下の振れ幅、生きやすくするための対処法について解説していきます。
HSPの繊細さんと過ごす場合や、HSPの人自身にも役立つと思いますので、最後までご覧になってみてください♪
著者 私の経験から言える方法です。参考にしてみてくださいね!
- 気分が上下しやすく悩んでいる
- 気分の上下の振れ幅をコントロールしたい
- 気分変動が大きい相手への対処法を知りたい
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HSPの人は、気分の上下の振れ幅が大きい性質
HSPの人は、とっても繊細でデリケートな性質の心の持ち主です。
ですから、喜びは感じやすく、悲しみも感じやすい…
これは、つまり気分の上下の振れ幅が非常に大きくなりやすい、ということです。
それ自体は、HSPの人の性質であり、メリットであるし、デメリットでもあります。なにも悪いわけではなく、ごく自然なものです。
ですが、「生きやすさ」を考えた場合には、その性質による気分の振れ幅は、自分の首をしめることに…
楽しかった!… / 悲しい…(涙)
この2つの感情の間が大きければ大きいほど、メンタルは不安定になります。
それが、毎日のように起こったらどうでしょう?
きっと、「楽しかった!」と思えるようなことが、もうしたくなくなるんじゃないでしょうか?
その理由は、すごく楽しかった後には、必ず、「すごく悲しくなること」が起こるからです。
HSPの人は、こう考えます。
”どうせ楽しみの後には、悲しみがやってくる。それなら、いっそ楽しみなんかいらない…”と。
かなり悲観的な考えのように感じますが、実際にHSPの人の立場になると、日常がそんなに気分の上下する毎日ではなく、安定した穏やかな日々のほうが、生きるのに非常に楽になるのです。
ですから、上記のような考え方は、当然といえば当然なんだと思います…
実際に私も、HSPの家族を見ていて、そう感じますし。
結論:気分の上下の振れ幅は、少なくする方が生きやすい
上記のように、HSPの人は気分の振れ幅が、繊細という気質がら、非常に大きくなりがちです。
ですので、日常を生きやすくするのには、「気分の振れ幅を小さくする」ということが、理にかなっていると言えます。
実践:気分の上下の振れ幅を小さくする対処法
では、ここからはHSPの人が気分の上下の振れ幅を小さくする、具体的な方法を紹介します。
HSPの相手に対して
以下は、HSPの相手に対しての方法です。
- 元気がないからと無理に楽しませる努力をしない
- ”チートデイ”と称して、特別に好きな食べ物を買って食べたりしない
- 相手を褒めすぎない
①元気がないからと無理に楽しませる努力をしない
HSPの相手が元気がない場合、こちら側としては「元気になってほしいなぁ」、と思うものです。
そして、相手を喜ばせたり、楽しませたりしようと努力をしますが、もうそれこそが、しないほうがいい行動です。
楽しい話題を提供してみるとか、散歩に連れだしてみるとかの方法は、いずれもNG。
無理に、こちらから努力しないほうが懸命です。
著者 HSPの人にとっては、相手が元気がないのは
とても気になることですけどね…
②”チートデイ”と称して、特別に好きな食べ物を買って食べたりしない
相手を元気にさせるのに、よく手っ取り早くしがちな方法が、”チートデイ”と称して、美味しいものを食べてもらうことです。
「今日は好きなものを食べて、楽しもう!」と言えば、相手も嬉しくなりますし、こちら側も何だかウキウキしてきます。
ですが、いざ特別に好きな食べ物でテーブルを飾り立て、楽しく盛り上がって食べたとしても、その楽しかった感情は、ほんの一時的なものです。
ふだんから、そんなに食べないようにしている食べ物は、たいてい体にはよくなかったりするジャンク食品だったり、総菜だったり、スイーツやスナック菓子だったりするからです。
そういった食べ物を、お腹いっぱい食べたとしても、その数時間後には、きっと後悔が始まるでしょう。
「ちょっと食べすぎてしまったな」とか、「やっぱり体に合わないから食べなければよかった…」とか。
また、そう思わなかったとしても、楽しかった絶頂からは、やはり気分の振れ幅は下がりがちです。
それまでの、忘れていた下がった気分が、また蘇ってくるからです。
一旦、こちら側がほどこした、気分を無理に上げる方法では、根底にある相手の気分を底上げすることはできません。
ほんのひと時でしかないのです…
ですので、心づくしの”チートデイ”は、やる意味があまりありません。
著者 励ました相手は、毎回食べた後に気分が下がるわけではありませんが、
落ち込むことも多いですね。
③相手を褒めすぎない
元気がない相手を、「でも、こういうところがすごいよね!」と、ふだんより褒めたとします。
相手は、ちょっと嬉しそうな表情になったり、照れくさそうに笑うことがあるでしょう。
そして、話がより盛り上がっていくと、楽しさも増していくことでしょう!
ですが、その後には、やはり気分の落ち込みが始まります…
相手を褒めすぎたあとの、”相手の気分の低下”という症状が現れるのです。
というのも、相手は褒められても、心底うれしく思っているわけではありません。
こちらの誉め言葉に、心づくしの気遣いで、笑みを浮かべていることも多いのです。
こちら側は、正直な気持ちで相手を褒めていますが、相手は自分のことが、こちらが言ったようには感じていないことも往々にしてあります。
ですので、
褒められる→無理やり笑みを浮かべてみる→心中はそう思っていない→言われたような自分には思えないことで嫌になる
というような、プロセスをたどってしまいます。
こちら側が褒めすぎたことで、結局は相手を、より落ち込ませることに仕向けてしまう、というわけです…
HSPの自分に対して
HSPの自身に対しては、上記「相手に対して」の①②が有効です!
- 元気がないからと無理に楽しむ努力をしない
- ”チートデイ”と称して、特別に好きな食べ物を買って食べたりしない
参考:気分が大きく下がるメカニズム
HSPの人の気分が下がる理由の一つに、その感情の前に、大きく気分が上がる!というプロセスが入ります。そのプロセスが大きければ大きいほど、そのあと、気分の下げ幅も大きくなってしまうのです。
時計の振り子のように、ふり幅が左右に均一にある、という感じですね。
楽しい! →悲しい… →楽しい!→悲しい…
このふり幅は、自然界でも同様に見られます。ある意味、とっても当たり前の現象と言えます。
最後に:気分の上下の振れ幅は、少なくする方が生きやすい
以上のように、気分の振れ幅を狭くするほうが、HSPの人は生きやすいように感じます。
これは、長年の私の実体験から、そう思うのです。
ですが、そうはいっても、楽しいと感じることや、嬉しいと感じる喜びは、やはり人間に生きる活力を与えてくれますよね。
私はそういった、自然に感じる楽しさや嬉しさは、とってもいいことだと思います。
ですので、ふと自然体で起こる楽しいという感情は、積極的に感じていきましょう♪
著者 なかなか難しい部分もありますが、自然体で感じる感情は
いい!ってことですね♪
